まず初めに、犬と暮らす準備からはじめます。

 家族が一人増えるのと同じことですから、途中で「やめた」とは言えません。以下のようなことをしっかり考えてから、ほんとうに迎え入れるかを考えてください。

  

・費用面を考える

 小型犬で年間10万円から50万円、中型犬は10万円から75万円の飼料費がかかります。ほかにも治療費、保険料などが必要になるため、経済的基盤が重要になります。

・生涯養育費を計算しておく

 生涯飼育年数は15年ほどになりますので、そのあいだ継続して養育費を用意できるかを検討します。

・環境の確認をします

 賃貸住宅などにお住いの場合は、賃貸契約の内容は大丈夫でしょうか。ペット同居可能であっても制約はないでしょうか。

 ご自宅の近くに、運動ができそうな緑地などはあるでしょうか。

 ご近所づきあいは良好でしょうか。

・心とからだの準備はいかがでしょうか

 なぜ犬を飼いたいのでしょうか。どうしても飼いたいでしょうか。

 毎日の10分から20分の散歩はご自身が何歳になるまで続けられるでしょうか。

   

 もちろん、飼い主の義務は、法律(動物の愛護及び管理に関する法律など)で決められていますが、それ以前に、このようなことを最低限の「心構え」として考えておかないといけないでしょう。

   

 つぎのページでは、ペットを迎え入れる方法のひとつ、「里親」制度をご紹介いたします。